- +2番手の飛びを掲げた飛び系アイアンの源流
- 精密機械加工のブレードアンダーカットで反発力を追求
- ワイドソール形状による高打ち出し・低重心設計
2014年6月にヤマハが発売した「inpres RMX UD+2」アイアン。ロフトを大きく立てたストロングロフト設計と超低重心・深重心の組み合わせで“+2番手の飛び”を掲げ、後にヤマハの看板ラインとなるUD+2の源流となった1本。中高年層を中心に支持を広げロングセラーとなった。
2014年6月に登場した本機は、ヤマハの飛び系ラインの起点となった1本だ。1990年代のヤマハ製飛距離特化アイアンの発想を受け継ぎつつ、社内でも「誰が求めるのか」と企画段階で慎重論があった異色の船出だったが、発売後は評判が評判を呼びロングセラーとなった。
精密機械加工でブレード内側を削る「ブレードアンダーカット」と、#5~#7のフェースをL字状に曲げる新Lユニット構造により、インパクト時のフェースのたわみを拡大し反発力を高めたのが核となる設計だ。反発係数はルール上限の0.815まで詰め、ワイドソール・トゥ低め形状との組み合わせで低重心・深重心による高打ち出しをねらった。
シャフトはカーボンの「BASSARA FS」と、当時最軽量級だったスチールの「N.S.PRO ZELOS 7」を採用し、軽量設計によって振りやすさと飛距離性能を高めた。フェースにはハニカム構造のミーリング加工を施し、飛びを追求しながらもスピン量を安定させる工夫が凝らされている。
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| 番手 | ロフト角 | 左利き対応 | ライ角 |
|---|---|---|---|
| #5 | 22.0° | ✕ | 60.75° |
| #6 | 24.0° | ✕ | 61.0° |
| #7 | 26.0° | ✕ | 61.25° |
| #8 | 29.0° | ✕ | 61.5° |
| #9 | 33.0° | ✕ | 61.75° |
| #PW | 38.0° | ✕ | 62.25° |
| シャフト名 | フレックス | バランス | クラブ重量 (g) | シャフト重量 (g) | トルク | キックポイント |
|---|---|---|---|---|---|---|
| BASSARA FS | R | C9 (#5,6) / D0 (#7,8) / D1 (#9,PW) / D2 (#AW,AS,SW) | 344 g (#5) / 350 g (#6) / 357 g (#7) / 364 g (#8) / 372 g (#9) / 382 g (#PW) / 390 g (#AW) / 392 g (#AS) / 398 g (#SW) | 51.0 g (#5) / 51.5 g (#6) / 52.0 g (#7) / 52.5 g (#8) / 55.0 g (#9) / 56.0 g (#PW,AW,AS,SW) | 4.2 (#5) / 4.1 (#6) / 4.0 (#7) / 3.9 (#8) / 3.7 (#9) / 3.3 (#PW) / 3.2 (#AW,AS,SW) | - |
| シャフト名 | フレックス | バランス | クラブ重量 (g) | シャフト重量 (g) | トルク |
|---|---|---|---|---|---|
| N S PRO ZELOS 7 | R | D0 (#5,6) / D1 (#7) / D2 (#8,9,PW) / D3 (#AW,AS,SW) | 368 g (#5) / 374 g (#6) / 380 g (#7) / 386 g (#8) / 393 g (#9) / 403 g (#PW) / 411 g (#AW) / 413 g (#AS) / 417 g (#SW) | 74.0 g | 2.8 |
ヘッドスピードが年々落ちてきた中高年層や、アイアンでもう少し距離を稼ぎたいアベレージゴルファーに向く1本。ロフトを大きく立てながら低重心・深重心で球を上げやすくした設計により、無理に振り込まなくても番手なりの高さと距離が出しやすい。
ワイドソール形状はユーティリティに近い感覚で構えられ、ダフり気味のミスヒットでもソールが滑って距離を落としにくいのも特徴。芯を大きく外したときの安心感を求める層とも相性がよい。
このモデルは、のちにヤマハの看板ラインへと育つ「UD+2」という呼び名が生まれた最初のアイアンである。発売当初は主力として大きな期待をかけられていなかったが、口コミで評価が広がりロングセラーとなり、2016年以降は独立したシリーズへと発展していく起点になった。
操作性やスピンコントロールを積極的に使いこなしたい中上級者よりは、まず楽に高く飛ばすことを最優先したいゴルファー向きの性格が強い。中古で狙う場合は、シリーズの起点モデルという立ち位置を踏まえたうえで検討するとよい。
なお、ヤマハは2026年にゴルフ用品事業の終了を発表しており、国内向けの新品供給は終了している。そのためこれから手に入れるなら中古が中心になるので、状態やスペックをよく確認したうえで選びたい。
| モデル | 飛距離 | 弾道 | 操作性 | 寛容性 | 打感 | ひと言 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| inpres RMX UD+2アイアン(2014) | ◎ | 高 | △ | ◎ | やわらかい | 飛び系アイアンの源流となった1本 |
ロフトを大きく立てたストロングロフト設計と低重心・深重心構造の組み合わせで、番手なりの高さを保ちながら距離を伸ばす方向に振り切った1本。操作性よりも球の上がりやすさとやさしさを最優先した設計思想が明確で、まだ「飛び系アイアン」という言葉が定着していなかった発売当時としては異色の存在感を放った。
市場全クラブの中でこのモデルがどこに位置するか(赤=このモデル)
フェード寄り・中弾道 タイプ
市場全体の分布における位置(赤=このモデルの該当ビン)
443位/全678本 (65%・普通)
567位/全612本 (93%・小さい)
同アイアンカテゴリの市場価格における位置(赤=このモデル)
124位/全374モデル (33%・普通)
| モデル | 👍 良い点 | 👎 気になる点 |
|---|---|---|
| inpres RMX UD+2アイアン(2014) |
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